ウニは歩く!?『どうぶつの森』で学ぶ、海の生き物のおもしろい雑学20【前編】
ゲーマー姉弟の64姉(@64_ane)です。
私、会社を辞めてから『とびだせ どうぶつの森』に
約3年ぶりに再ハマリしちゃいまして、ほとんど毎日やっています!
ムシとりやサカナ釣りも熱心にやっています!
今まではいつも寄贈しただけで達成感を覚えて終わりだったけど、
博物館の解説よむのおもしれー!
どうぶつの森の博物館で読める生き物の解説は、「へー知らなかった! 人に教えたい!」と、
感心しちゃうポイントだけをうまいことまとめてくれてるんですよ!
長ったらしくどうでもいいことは書かず、とても簡単でわかりやすい文章で、
生き物への興味が深まるような、ワクワクする説明をしてくれます。
その中でもとくに読むとテンションがあがるものをまとめてみました。
今回は『海の幸』ジャンルの中からピックアップ。
これでみんな海の幸博士だぜ!
- ワカメって胞子を出すの?!
- ウミブドウって冷やすとしぼんじゃうの?!
- ウニって歩くの?!
- フジツボの赤ちゃんってカラないの!?
- オイスターって自分の一存で性別変えられるの?!
- サザエって二足歩行なの?! フタは歩くときどうなってんの?!
- ホタテって貝殻をパカパカさせて泳ぐの?!
- ヒトデって腕から小さい足出して歩くの?!
- ナマコって内臓をおとりにして逃げるの?!
- ウミウシとヒラムシって違うんだ?!
ワカメって胞子を出すの?!
ホホー! これはワカメですね! この茶色い葉っぱがそうですね!
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
成長すると1メートルを超える海藻。
ワカメの胞子が岩などにくっつくと、そこを根元にして伸びていく。
海の中では茶色い姿だが、ゆでると一般的にイメージされているワカメの緑色に変化する。
とったワカメは変質しやすいので、灰をまぶして干したり、お湯に通して塩につけるなど、保存方法が発達した。
成長すると1メートルを超える
いつも食べてるものは小さくカットされてるけど、
テレビとかで見ると、ありのままの姿はかなりでかいですよね!
人間より背の高いワカメもありそうです。
胞子が岩などにくっつくと、そこを根元にして伸びていく
え?! ワカメって胞子で増えるの?!
調べてみたら、そのワカメが胞子を出す部分(胞子葉)が、いわゆる『めかぶ』なのか!
つまりメカブは、ワカメの生殖器官なのですね!
ワカメに似てる別の種類の海藻なのかと思ってた……。
ワカメの増えかた(受精)について、NHKのホームページにあまりにもわかりやすい動画がありました……。
www2.nhk.or.jpメカブからとびだした胞子が泳ぎだす映像が見れますよ!
海の中では茶色い姿だが、ゆでると緑色に変化する
たしかに海の中ではなんだかちょっと枯れたような色してますね!
ワカメは、緑色(クロロフィル)と黄色(フコキサンチン)を持っているんですが、
生ワカメの状態では、その黄色(フコキサンチン)がタンパク質とくっついて赤色になってるらしい!
緑色(クロロフィル)と赤色(フコキサンチン+タンパク質)が混ざって茶色に見えるんですね!
加熱するとタンパク質との結合がとれて、赤から本来の黄色(フコキサンチン単体の色)に変わる。
でもクロロフィル(緑色)は熱に強いから、緑のまま色が変わらない。
だから緑色(クロロフィル)と黄色(フコキサンチン)が混ざった色=あの緑色になるんですね!
ウミブドウって冷やすとしぼんじゃうの?!
ホホー! ウミブドウ!
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
くきから出た細い枝に小さいツブがたくさん付いた、まるでブドウのような見た目の「ウミブドウ」。
本当は「クビレズタ」という名前だが、「ウミブドウ」の名前の方が有名。
プチプチと弾ける食感が楽しい海藻。
暖かい海に生息しているので寒さに弱く、冷蔵庫に入れておくとしぼんでプチプチしなくなる。
本当は「クビレズタ」という名前
もともと「くびれのあるツタ」という意味で『クビレヅタ』だったのが、後々『クビレズタ』という表記に改められたそうです。
見た目が葡萄っぽいから『海ぶどう』、また見た目がキャビアっぽいから『グリーンキャビア』とも呼ばれています。
寒さに弱く、冷蔵庫に入れておくとしぼんでプチプチしなくなる
かわいいですね!(笑)
沖縄の暖かい海に棲んでいるので、10度以下の温度ではしぼんでしまうんですね。
なのでウミブドウは絶対に常温保存! が鉄則らしいです。
私食べたことないんですけど、東京でも海ぶどう丼などが食べられるお店があるようで気になります。
ウニって歩くの?!
ウニさん!!
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
ウニはヒトデやナマコと近い仲間。
実は歩くこともでき、トゲの間から細い足をたくさん出して歩く。
体の下に口があり、海底の海藻などを食べる。かむ力はなかなか強い。
栄養は豊富だが、コレステロールも豊富なので、食べすぎには注意。
ウニはヒトデやナマコと近い仲間
ウニとヒトデとナマコは「棘皮(きょくひ)動物」というカテゴリー。
見た目は全然違いますが、共通点がいくつかあります。
例えば、実はみんな五角形の構造であるとか!
ヒトデはまあ5本の腕があるからわかるけど、ウニやナマコは一見そうは見えないですよね。
でも輪切りにすると五角形の組織になっていることがわかるんです。
ウニさんはトゲトゲがあるから普段は見えないけど、
本体は丸に近い五角形をしていて、5枚の花びらのような模様があります。
「ウニ 五角形」とかで画像検索するとわかりやすいかな。
トゲの間から細い足をたくさん出して歩く
私これ全然知らなくてすごく驚いたんですけど……。
ウニは『管足(かんそく)』と呼ばれる細長~い足をたくさん出してウゴウゴさせて歩きます!
ちょっと歩き方へたっぴな気がして萌えます(笑)
でもYouTubeでいろいろ見てると、割と歩くのが早いウニの動画もありますよ~!
体の下に口があり、海底の海藻などを食べる。かむ力はなかなか強い
奄美海洋展示館様のツイートでとてもいい画像がありました!
ウニが体の下の口からまさにレタスを噛んでいる写真です。
さてここで、奄美海洋展示館名物「シラヒゲウニのレタス巻き」を見てみましょう。
— 奄美海洋展示館 (@aktkariri) 2016年2月5日
ウニは海藻を食べるので、エサとしてレタスをあげています。これだけ巻いても、午後には、すっかり食べつくています。 pic.twitter.com/oSiK8QVIuA
フジツボの赤ちゃんってカラないの!?
フジツボ軍団!
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
岩などのかたい所にくっついている。
貝に見えるが実はエビやカニの仲間で、食べられる種類もあり味もカニ風味。
卵からかえったフジツボの赤ちゃんは、カラを持たずにエビのような形で海をただよい、岩などにくっつく。
成長していくとだんだんフジツボらしいカラができあがる。
貝に見えるが実はエビやカニの仲間で、食べられる種類もあり味もカニ風味
フジツボって甲殻類だったんですね!!
食べられるなんて知らなかったんですが、調べると「美味しい美味しい」と評判のようでした。
殻の中をほじったり、殻を割ったりして中身を食べるみたいですね。(殻やっかいだなw)
青森の珍味と呼ばれています。
フジツボの赤ちゃんは、カラを持たずにエビのような形で海をただよう
ミジンコかってくらいめちゃくちゃ小さいみたいですね~!
ちなみにミジンコもフジツボと同じ甲殻類です。そっくりさんなのかも。
「そういえばフジツボって交尾とかするのかな?」と気になったので調べたところ、
なんとあの上に空いた穴から、触手のようなものを伸ばして、
近くにいる他のフジツボの穴にお邪魔して交尾するようです!
触手なんか出せるのか! と思ったらこんなわかりやすい動画がありました。
フジツボってこんな盛んに中身がピロピロ動くんですね! 普段はフタをしていたのか……。
全く動かない石のような生き物なのかと思ってた……。
オイスターって自分の一存で性別変えられるの?!
オイスター(牡蠣さん)!(美味そうな写真選んですみません……)
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
「海のミルク」と呼ばれ、栄養価が高い貝。
卵からかえった赤ちゃんオイスターは、海中のかたい場所にくっついて成長する。
自分で性別を変えることができるので、近くのオイスターと逆の性別になって結婚する。
近くのオイスターと逆の性別になって結婚する
といってもカキの種類によって違うようで、
オスとメスに分かれているもの、雌雄同体のもの、
そして雌雄同体だけど途中で性別が入れ替わるもの、がいるようです。
日本にいる『マガキ』や『イワガキ』という種類は、その性転換するタイプになります。
サザエって二足歩行なの?! フタは歩くときどうなってんの?!
サザエさん!!
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
巻貝の仲間で、貝がらの入り口にフタがついている。
歩くときはこのフタを外して、カラの中にしまって歩く。
夜になると活動的になり、カタツムリのような足を右、左と動かして、岩場を移動し海藻を食べる。
貝がらの口を上にしてカラごと焼いたつぼ焼きが有名。
歩くときはこのフタを外して、カラの中にしまって歩く
あたしゃサザエなんて食ったことないんですが、
あのぐるぐる模様のやつってフタだったんですね~! まずそこからなんですけど(笑)
サザエをはじめ、巻貝の多くは蓋をもっているようです。
外敵から自分の身を守るためですね。
サザエの中身の背中のところに、この蓋がくっついています。
サザエちゃんが殻の中に引っ込もうとすれば、背中の蓋でしっかりと入口が閉じる仕組み。
そして、散歩しよ~って体を表に出そうとすれば、蓋がくるっとカラの中に入るようになってます。
回転ドアみたいな感じですかね。こちらのページがわかりやすいです。
カタツムリのような足を右、左と動かして、岩場を移動し海藻を食べる
サザエがゆっくりゆっくり、左右の足を交互に動かして(這わせて?)歩いている実際の動画です!
がんばれ~~! って見守っちゃいますね……。
ホタテって貝殻をパカパカさせて泳ぐの?!
ホタテさん!!(めっちゃ美味そうな写真ですみません……)
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
冷たい海の底に棲み、ある程度の大きさになると、貝がらの口を勢いよく閉じて泳ぐことができる。
ヒラヒラとした「ひも」と呼ばれる部分の黒い点はホタテの目。
その数は80個以上あるが、光を感じる程度のもの。
大きい貝柱をバター焼きにしたり、洗ったカラを器にしたグラタンなど、味も見た目も海のめぐみを感じられる。
ある程度の大きさになると、貝がらの口を勢いよく閉じて泳ぐことができる
ホタテの外敵はヒトデです。そのヒトデからダッシュで逃げている動画がありました。
ゼルダの伝説 時のオカリナとかにも同じ動きする貝の敵(シェルブレード)おったな~(笑)
ホタテに襲われたらフックショットで貝柱を狙わないと。
ヒラヒラとした「ひも」と呼ばれる部分の黒い点はホタテの目(80個ある)
ホタテの目はとても意外なところにたくさんついています。
『貝ヒモ』と呼ばれる、貝の中身のひらひらした端の部分です。
模様じゃなくて全部おめめなんですねこれ!
でも光を感じる程度のものでほとんど何も見えてないらしい。
だけど先ほどのVSヒトデ動画のように、この目で危険を察知して逃げるようです。
ヒトデって腕から小さい足出して歩くの?!
ヒトデさん!!
~とびだせ どうぶつの森の博物館の解説~
星形に広がった自在に動く腕から何本もの小さい足を出してゆっくり歩いたり、貝の口を開けて食べたりする。
敵に腕をつかまれると腕を切って逃げるが、また生えてくるので心配無用。
ヒトデの中には、口から出した胃ぶくろを獲物にからめて直接的に消化するという、変わった食事の仕方をする種類もいる。
腕から何本もの小さい足を出してゆっくり歩いたり、貝の口を開けて食べたりする
あの腕の下から小さい足『管足(かんそく)』をたくさん出してたんですね!(ウニと同様ですね)
あの5本の腕だけでもがんばりゃ歩けそうだけど、そうじゃないのか……。
貝の口を開けることもできるなんて意外と器用ですね。
しかも動画をみると、意外と早くスムーズに歩けるんですね!
ひっくりかえっても管足を使って上手に起き上がる!
しかしこんな細かい足がいっぱいあるヒトデを手のひらに乗せたらくすぐったそうだな……(笑)
敵に腕をつかまれると腕を切って逃げるが、また生えてくる
ヒトデさんは、魚などに襲われて腕をかじられると、その部分を自分で切り離して逃げることができます!
トカゲとかヤモリと一緒ですねー!
しかもヒトデの場合は、切った腕がまた生えてくるだけじゃなく、
なんと切り離された腕のほうからも足りないぶんの腕が生えて、やがて新しいヒトデとして復活するらしいです!
どんどんちぎればどんどん増えちゃいますね……。
口から出した胃ぶくろを獲物にからめて直接的に消化する種類もいる
ふつうヒトデはエサを飲み込むように食べるのですが、
口から胃を反転して出して、エサにその胃を押し付けて消化するという、
あんまりきいたことのない食事のしかたをするヒトデもいるそうです!
ナマコって内臓をおとりにして逃げるの?!
ナマコ!!
ポケットモンスター サン・ムーンにも、新しいポケモンとして登場してますよね!
「ナマコ」と「こぶし」と、あとひょっとしたら「トコブシ」もかけた名前なのかな?
www.pokemon.co.jp
ウニやヒトデに近いけれど体はやわらかくて細長い。
英語では「海のきゅうり」と呼ばれている。
敵におそわれそうになると、おしりから内臓の一部を出して敵にからませ、動きをにぶらせたスキに逃げる。
中には内臓を敵に食べさせている間に逃げる、捨て身のナマコもいる。
しばらくすると内臓は復活する。
英語では「海のきゅうり」と呼ばれている
『シーキューカンバー』と呼ばれています。
なのでアメリカではナマコを野菜か何かだと思っている人も多いそうです(笑)
おしりから内臓の一部を出して敵にからませ、動きをにぶらせたスキに逃げる
腕を切り離して逃げるヒトデと似てますね! しばらくすると復活するところ含め。
この特性が今回のポケモン『ナマコブシ』に採用されちゃったわけですね。
ウミウシとヒラムシって違うんだ?!
ウミウシとヒラムシは、たまたま見た目が似ちゃっただけで、全く別の遠い生き物のようです。
ウミウシは「軟体動物門」で、巻貝が進化したもの
名前の由来は牛の角のような触角から、という説がある。
貝がらの無い巻貝の仲間。
鮮やかな色や模様、形や大きさもバラエティに富んで写真うつりも良いので、ダイバーには大人気。
オスでもありメスでもあるウミウシの結婚は、とにかく出会った相手なら誰とでも結婚するという大胆なもの。
ウミウシは、カタツムリや貝やイカやタコと同じ『軟体動物(なんたいどうぶつ)』です。
巻貝の仲間なのに、その貝殻がとれちゃってるタイプなんですね。
ウミウシには可愛い角と、おしりの方にフワフワしたしっぽのようなものがあるのが特徴。
「ウミウシ かわいい」で画像検索するとキュンときます。
有名ですが「ピカチュウウミウシ」と呼ばれているピカチュウそっくりのウミウシもいるよ!
ヒラムシは「扁形動物門」で、ほとんど厚みがない
その名の通り平べったい海の生き物。
きれいな模様のウミウシのような種類もいるが、実は全くの別人。
ヒラムシの中には毒を持つ種類もいて、これらの毒はフグと同じ成分の強い毒なので注意が必要。
オスでもありメスでもある生き物なので、2匹でケンカして勝った方がオス、負けた方がメスになって卵を産む。
ヒラムシは『扁形動物(へんけいどうぶつ)』です。プラナリアとかサナダムシと同じですね。
ウミウシは割と厚みがあるみたいですが、ヒラムシはほんっとにぺらっぺら!
そしてウミウシと違って、歩くときにエッジのぺらぺらが波打ちます。
またヒラムシには肛門がなくて、口から食べて口から出すらしいです(笑)
こちらはヒラムシが歩いている動画。表情がないのになんだか健気に見えて癒されます(笑)
長くなってしまったのですが、前編は以上です。
後編も同じくらいのボリュームでお送りします!
ウミウシとヒラムシ以外の写真は全て「写真AC」様のフリー写真を拝借しております。
実は……社畜Webデザイナー時代にも大変お世話になったサイトです(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございます!