【ツキパラ。楽曲考察】LOLV -Lots of Love-、TIGHT/NIGHT、ラダ・キアナの感想
ゲーマー姉弟の
64弟 (@64_oto)と、
64姉 (@64_ane)です。
クオリティが高いと思った、人気の女性向け音ゲーアプリの楽曲を聴き比べる企画第5弾。
今回は2.5次元タレントのLIVE育成ゲーム『ツキノパラダイス。』の楽曲について研究しました!
【ご注意!】
これはあくまで音楽的な視点での評価です!
「わかってねえな~。この曲はこういう背景があるから良いんだよ」
などのご意見ももちろんあるかと思いますが、
単純に1つの曲として聴いた場合でレビューしています。
『ツキノパラダイス。』とは?
アニメや舞台にもなった人気コンテンツ『ツキウタ。』が特に有名な、架空の芸能事務所『ツキノ芸能プロダクション(ツキプロ)』に所属するタレントたちが登場するリズムゲームです。
(『SOARA』『Growth』『SolidS』『QUELL』の4ユニットも、2017年10月にアニメ化が決定しています!)
リズムゲームの形式が新鮮です。
中央の2つのボタンに落ちてくる輪っかをタイミングよくタップするのが基本ですが、
タップすると跳ね返って別のボタンに落ちる輪っかもあり、
それを別の指でタップするという、少し複雑な音ゲー。(すごく楽しい……!)
各ユニットのことがわかりやすく、ツキプロ初心者にも嬉しいメインストーリーの他、
期間限定のイベントストーリーにも和みます。
仲良くさせたいペアでおでかけさせたり、みんなのお部屋を覗いてキャラとふれあったりなど、
ツキプロファンを楽しませてくれるシステムが豊富なゲームです!
ツキプロのタレントたちは、私達と同じくリアルタイムで年齢があがっていく、そんな珍しい2.5次元アイドルです。
ちなみにこれは乙女ゲーではなく、アイドルたちを育てて観察するのが楽しいアプリですよ!
楽曲レビュー
さて、今回のツキノパラダイス。の楽曲は音楽オタクの弟にどう響くのか!
ユニットや楽曲の数が多いので、その中から選抜するのは難しかったのですが、
特に好きな3ユニットから1曲ずつチョイスしました。
姉としては、どのユニットもハモリが美しくて、聴き心地の良さにこだわっているイメージです。
『LOLV -Lots of Love-』- Procellarum
ツキウタ。より、6月~11月をイメージしたキャラで構成されたアイドルユニット『Procellarum(プロセラルム)』の楽曲です!
※歌っている声優さんたちはこちら。
神無月 郁(CV:小野 賢章)
文月 海(CV:羽多野 渉)
霜月 隼(CV:木村 良平)
葉月 陽(CV:柿原 徹也)
長月 夜(CV:近藤 隆)
【公式視聴動画】
www.youtube.com
※フルバージョン・CD情報はこちら
もう一方のユニット『Six Gravity(シックスグラビティー)』の『GRAVITIC-LOVE』とどちらを選ぼうか迷いました……。
『GRAVITIC-LOVE』も合いの手やハモリといい、ノリのよいグルーヴといい、聴いてて心地良いんですよね。
そして爽やかな印象でした。
イントロ
サビメロディでのイントロ導入、最初から掴んでくれます。その後の間奏の存在が次のセクションへの期待を膨らませてくれます。
美味しいサビをコンパクトに、その後の歌付きの美味しい間奏もコンパクトに。
短いのにギッシリ詰まっていて贅沢な、ボリュームのあるイントロですね。
Aメロ
カッコいい厚めのシンセ、そこに乗っかる安定したヴォーカルメロデイ。さらに合唱でのキメ「魅せればいいの?♪」「お任せ♪」が引き締めています。
歌い手の代わる代わる感が良いですね。
というかこの曲は歌のバトンタッチが上手いと思います!
Bメロ
ドラムのテンポがハーフになることで、浮遊感と叙情的な雰囲気を醸し出しています。そこに乗っかるメロディアスなボーカルも心地よいです。
ブリッジ
この曲でのブリッジは「流る♪星の♪」からですね。 合唱でキメ「手を♪伸ばそ〜う♪」を歌うことで、サビへと全員で向かう一体感が出ています。
ハモリパートもキレイですね!
サビ
あれ、イントロで聴いたサビとは少し音が違います? そうですね。転調させたのを持ってきています。
イントロでは掴みとして低いバージョン。サビでは盛り上げるために音を上げることで、新鮮に聴かせていますね。
「目を閉じてた♪昨日には♪」のところ好き!
叙情的なボーカルメロディですね。
しかし個人的にはメロディの跳躍がもうちょっと欲しかったかもです。
間奏&Cメロ
今までの厚いシンセとアシッドベース(ウニョウニョとしたシンセ)を主軸とした雰囲気のある間奏です。その後自然とラップテイストのコーラスが入り、さらにその後メインヴォーカルが入ってきて、徐々に徐々にサビへの盛り上げを誘導しています。
そして大サビ前にブレイク(音を少なくしたバージョン)でのサビが入りますが、浮遊感があって宇宙空間にいるかのようなギャラクシーを感じます。
アウトロ
イントロで使用した歌付きの間奏を転調させた状態で持ってきています。 これどうやって終わるのかな〜、と聴きながら思っていたら、
イントロでも使われた「ohhh…say!」でスカッと終わったので、スッキリ!
まとめ
度々行われるヴォーカルのバトンタッチや合唱が曲調にとてもマッチしています。声の相性といい、メロディラインといい、全体を通してふんだんに使ったハモリがとてもキレイな曲です!
伴奏の大半を構成しているシンセ音色も、リッチで太い音を使っているので音圧を感じさせてくれますね。
評価 |
---|
『TIGHT/NIGHT』- SolidS
次はクールでワイルド、アダルティーなユニット『SolidS(ソリッズ)』からカッコイイ曲を持ってきました!
※歌っている声優さんたちはこちら。
奥井 翼(CV:斉藤 壮馬)
世良 里津花(CV:花江 夏樹)
村瀬 大(CV:梅原 裕一郎)
【公式視聴動画】※1:02までです。
www.youtube.com
※フルバージョン・CD情報はこちら
綺麗めな曲が多いツキプロユニットの中では珍しく、
激しく情熱的に攻めた楽曲がウリのSolidSです。
イントロ
冷たい感じの音のピアノ、それに絡むダーティな感じのギター。とてもクールな雰囲気がでています。
もうこの時点で全体的にオシャレな曲だと確信するね。
Aメロ
音色は少なく、クールな印象。そのうえリズミカルなので、ノリがありますね。この後の展開を期待しちゃいます。
ワイルドな歌い方を意識しているから、方向性がしっかり定まっててカッコいい!
Bメロ
クローズな感じのAメロに反してここはオープンな感じです。「Feel You 今でも♪ こんな迷いも〜♪」のキレイなハモり好き!
R&Bな曲調なので、全体的なグルーヴやコーラスにとても力を入れてますね。
大人っぽいオシャレな雰囲気のままブリッジ「うやむやにしようか〜♪」へと移行、そのままサビへと丁寧に運んでいます。
サビ
今までの音色がまとまって、サビらしい展開を見せています。 ハモリに力が入ってるからか、疾走感もあるよね。
また、音の距離が離れた高いハモリもキレイですね。
そのポジションが得意な中性的な声の人に歌わせているので、完成度が高い!
今までのオシャレな雰囲気をうまくキープ。
そして曲のコンセプトを助長させつつ、疾走感ある盛り上がり所をしっかりと掴んできています。
サビ後の部分「もう全部 離さないよ♪」のいっきに静かになるのもメリハリ効いてるよね。
サビをクールに締めていますね。
ここでも良い感じに締めくくっていますね。後を引かない感じ。
Cメロ
今までクールで流れていたぶん、このパートは感情的に聴こえます。サビへの繋ぎもグッドです!
まとめ
音色は少ないですが、その隙間を埋めるかのような丁寧でキレイなハモリ。それもあってか、重量感があってクオリティが高いです。
そして楽器演奏面では、ノリを意識していてR&Bらしい渋くてカッコいい作りをしています。
終始大人っぽいオシャレな雰囲気を味わうことが出来る曲です!
評価 |
---|
『ラダ・キアナ』- Growth
最後に、繊細で幻想的な、物語性の強い曲が得意なユニット『Growth(グロース)』から、とても高度な人気曲です。
※歌っている声優さんたちはこちら。
八重樫 剣介(CV:山谷 祥生)
桜庭 涼太(CV:山下 大輝)
藤村 衛(CV:寺島 惇太)
【公式視聴動画】
www.youtube.com
※フルバージョン・CD情報はこちら
Growthの曲を作っている天才の藤村くんは、
会社が倒産して身寄りもなく、行き倒れていたところを衛藤くんに拾われたニートというおもしろい設定です。
イントロ
オシャレなアコギのカッティングでの入り。その後に入ってくるバイオリンやピアノといった音が幻想的な雰囲気を華やかに彩ってます!
そして5拍子が特徴的な雰囲気を醸し出しています。
この前、『ボイきら』の『Black Black Love』の時に4拍子と3拍子については図で解説してもらいましたけど、
5拍子って全然聴いたことない。
指揮の振り方は、4拍子の最初の縦棒を一本増やすだけです。
Aメロ
メロディアスなヴォーカルライン。そしてハープのようなクラシックギターの音とフレーズが心地よいですね。
リズムの面もパーカッションがしっかりとしていて、グルーヴ感を生み出しています。
ちなみに、イヤホンで右耳だけ or 左耳だけで聴いてみるとまた面白いです。
これはBメロ以降もそうなんですが、工夫されたハーモニーや音の構成をとことん楽しめます。
Bメロ
メロディが動きだすこと、ハンドクラップが加わることでBメロらしい展開感を生んでいます。サビ
美しいですね。今までの音がまとまっていて包容力があります。
キレイな音の連続と幻想的な雰囲気といい、完成されたハモリといい、圧巻でした。
うっとりしますね〜! 万華鏡の中にいる感じ!
でもサビ後のコーラスパート「ダラッタッタ〜♪」は少し長いかな? と僕は思いました。
いやいや、むしろこれはサビの中の一番メインな聴かせどころで、
これを息継ぎナシで歌いぬくっていう、神がかったパートでしょ! と私は思いました。
アウトロ
タイトル名を言い残して終わることで、深く根付かしてきます。そしてクラシックギターの音色がここでも心地よく締めてきていますね。
聴き終わった後の余韻が長くて浸れます!
まとめ
特徴的でクセになる5拍子、メロディアスなヴォーカルラインとキレイなハモリ、そしてなんといっても壮大で幻想的な雰囲気が心地よいです。イントロからアウトロまで完成度が高い曲です。
オケに惚れたので、カラオケ版も聴きたいところ!
評価 |
---|
満点きたー!!
総合評価・まとめ
総合評価 |
---|
特徴的で、技巧を凝らした曲ばかりでした。
ハモリにかなり力を入れていて、各々の雰囲気を全面に押し出しています。
ここまで読んでくださってありがとう!
『ツキウタ。』は聞いたことあるけど、ちゃんとわかってない……という方におすすめのアプリです!
ツキウタ。だけでなく、他のユニットも魅力的なので、曲に惚れた方はぜひ♪
次回は『夢色キャスト』の曲を考察します!
【夢色キャスト楽曲考察】CALL HEAVEN!!、桜よ薫れ愛薫れ、薔薇と恋と勝利と罠と の感想
【バンドやろうぜ!楽曲考察】Dreamer、Desire、雨天決行ガムシャララ、Strange Party Nightの感想
最後まで読んでくださってありがとうございます!