【Bプロ楽曲考察】無敵*デンジャラス、Tick-tack、極上フィクション、永久パラダイスの感想
ゲーマー姉弟の
64弟 (@64_oto)と、
64姉 (@64_ane)です。
クオリティが高いと思った、人気の女性向け音ゲーアプリの楽曲を聴き比べる企画第7弾。
今回は西川貴教プロデュースのアイドルゲーム『B-PROJECT 無敵*デンジャラス』の楽曲について研究しました!
【ご注意!】
これはあくまで音楽的な視点での評価です!
「わかってねえな~。この曲はこういう背景があるから良いんだよ」
などのご意見ももちろんあるかと思いますが、
単純に1つの曲として聴いた場合でレビューしています。
『B-PROJECT 無敵*デンジャラス』とは?
総合プロデュースを西川貴教が、企画・原作を志倉千代丸がてがけるアイドルプロジェクト。
音楽CD、アニメ、舞台などコンテンツ展開し、2017年9月4日に2周年を迎えました。
そんな『B-PROJECT』初のゲームがこのアプリです。
楽曲のクオリティはもちろん、雪広うたこ先生による美しいイラストも人気を呼んでいます。
リリース当初は、永久メンテナンスやデータ消失などの様々な問題があり、“お騒がせ”アプリとなってしまっていましたが……。
だいぶ落ち着いて、私も今は楽しく遊べています。
ちなみに『金剛力士』や『音済百太郎』など、キャラの名前がみんな個性的ですが、その由来は仏像から。
ふつうのリズムゲームアプリとちょっと違うのが、クエスト制であること!
音ゲーのほか、ちょっとしたミニゲームやクイズなどをこなして、マップを進めていくゲームです。
クイズの画面は上のスクショのような感じで、業界用語や音楽用語などが出題されます。
勉強にもなりますね。
リズムゲームは、上からゆっくり落ちてくるノーツを叩く形式。
意外と複雑な陣形でつながって降ってきたりするので、カンタンそうだと油断してるとミスします!(笑)
後ろでキャラが曲にあわせてぴょこぴょこ踊ってくれます。
楽曲レビュー
さて、Bプロの楽曲は音楽オタクの弟にどう響くのか!
まだゲームに入っていない曲も選定しちゃいましたが、「いや~これは最高だから聴いてほしい」と思って入れました。
姉としては、今の時代を駆ける2次元男性アイドルのお手本みたいな音楽だな、という印象です。
『無敵*デンジャラス』- B-PROJECT
キタコレ・THRIVE・MooNs・KiLLER KiNG全員で歌う、このアプリのオープニングテーマです。
※歌っている声優さんたちはこちら。
是国 竜持(CV:岸尾 だいすけ)
金城 剛士(CV:豊永 利行)
阿修 悠太(CV:花江 夏樹)
愛染 健十(CV:加藤 和樹)
増長 和南(CV:上村 祐翔)
音済 百太郎(CV:柿原 徹也)
王茶利 暉(CV:森久保 祥太郎)
野目 龍広(CV:大河 元気)
釈村 帝人(CV:増田 俊樹)
寺光 唯月(CV:西山 宏太朗)
寺光 遙日(CV:八代 拓)
不動 明謙(CV:千葉 翔也)
殿 弥勒(CV:江口 拓也)
【公式OP動画】
www.youtube.com
※フルバージョン・CD情報はこちら
この曲は『作詞:西川貴教、作曲:志倉千代丸』という最強タッグによるものです。
クオリティは保証されてますね……。
イントロ
静かめのサビで始まります。そこからメロディアスではじけるような伴奏へ。
気持ち良いメリハリです。
せつなくて、それでいて華があるんですよね!
さて、次のAメロからサビまでセクションが目まぐるしく切り替わりますよ!
Aメロ
Aメロらしい安定した雰囲気です。叙情的でやさしい感じに。
そして丁寧に変わるヴォーカルチェンジ。アイドルらしさがでてます。
カラオケでのデュエット楽しそう!
忙しいパートチェンジについていけるかやってみたい(笑)
Bメロ
「信じられるもの〜♪」からがBメロです。Aメロに反してリズミカルで、ノリが強調されてますね。
気持ちいい疾走感!
たくさんの楽器が重なっていて圧を感じます。
楽器群すごいですよこれ!
暴れるようなバッキングギター、高速のベーススラップ、狂乱するようなピアノ。
激しいですね。うーんテクニカル!
Cメロ
「終わりの〜♪ 始まり〜♪」からがCメロです。今までとうってかわって浮遊感が印象的なセクションですね。
ズブズブと沈んでいく感じですよね〜心地よい!
ここまで多種多様な展開ですね!
ブリッジ
「荒削りのまま〜♪」からがブリッジです。ドラムが4つ打ち(ズンチャ!ズンチャ!)になるのと、
ギターの刻むドライブ感がサビへの推進力を生んでいます。
そしてここまで濃密な作りだったというのに、1分10秒しかたってないという!
え、1分10秒? すごいボリュームでしたけど!
サビ
「待ってました!」というサビの展開です!サビ直前にスッと息を吸うようなブレイク(無音)が入っているのが、切り替えた感あって最高!
Aからブリッジまでの濃密で技巧を凝らしたセクションに翻弄された後に聴くこのサビ……すごく気持ちいいんですよね。
なんというか収束された感じ。
焦らし効果ってやつですよね。
そしてこの突き進む感じ、たまりません!
爽快感サイコーですね!
ヴォーカルラインもメロディアスで、欲しいリズムも存在しています。
いやもう言うことないです。
間奏
泣きのようなギターソロ! サビの後半のほうの伴奏を上手いこと使って、美しく自然にギターソロが入ってきてますね!
それでいて盛り上げるところは盛り上げるフレーズ。
この曲の叙情的な部分と、爽快な部分をうまく表現した演奏です。
この間奏聴いてるとジッとしてられなくなりますね!
アウトロ
イントロで使用した伴奏を持ってきています。最後を長引かせず、無駄なく終わらせています。
まとめ
なんといっても、技巧的で工夫されたセクション。そこからの完成されたサビの突き進む感じ、焦らし効果はバツグンですね。
カラオケでデュエットすると絶対気持ちいいし、盛り上がると思いますよ!
クオリティ高え!
評価 |
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満点きたー!!
『Tick-tack』- THRIVE
アーティスト志向なワイルド系ユニット、『THRIVE(スライブ)』から、ちょっと変わった一曲を!
※歌っている声優さんたちはこちら。
阿修 悠太(CV:花江 夏樹)
愛染 健十(CV:加藤 和樹)
【視聴ページ】
※こちらのDISCOGRAPHYの『Needle No.6』トラック02で視聴できます。1番のサビ途中まで。
bpro-official.com※フルバージョン・CD情報はこちら
この曲はまだゲームに入っていないのですが、音ゲー化したらきっと叩くの快感だろうなと思います。
不思議な中毒性があり、頭がトロトロになる曲です。
イントロ
サビ始まり「TICK TACK 囁いて Love me♪」でイントロからつかんできています。ヴォーカル上手いですね、高音だというのに。さすが豊永さん!
クセになりますね、この不思議な浮遊感とメロディライン。
Aメロ
EDMの特徴的なバックにヴォーカルをうまく乗せてますね。どんどん次に進んでいこうとする推進力も感じられます。
この曲が気持ちよくのれるのは、後ろに時計は刻むような安定したビートがずっとあるからですかね。
そしてぴったりリズムに合わせて歌ってくれる花江さんのおかげですかね。さすが花江さん!
チックタックというタイトルどおり、時計や歯車が織りなすような、機械仕掛けな雰囲気ありますよね。
Bメロ
Aメロとは対照的で、ドラムがハーフテンポになることで浮遊感を生んでいます。いいですね〜。
EDMのインストなんかではよくある展開なのですが、そこにヴォーカルが乗っているのが素晴らしいです。
雰囲気を作るなめらかな歌声の使い方が見事ですね。さすが加藤さん!
サビ
イントロで既に聴いたメロディですが、バックが豪華になっているので改めて楽しめます。それでいて耳にスーッと馴染んできます。
サビ後半「Ding ding. non no non♪」心地よいですよね〜!
欲しかったリズムのノリが入ることで、メリハリが生まれているのと、中毒性を生んでいます。
麻薬みてえな曲。
ブレイクサビ
2番が終わると、このセクションに突入します。前半は無音の表現を使ったサビです。
イントロで使った浮遊感のある静かめのバックを用意することで、次に入る大サビを目立たせています。
後半の「Ding ding. non no non♪」からは通常の今まで通りのサビですね。
転調などはしていませんが物足りなさを感じることはなく、逆に中毒性があります。
アウトロ
この曲のシンセサウンドをここで改めて聴くことができます。土台であり、EDMの要でもあるシンセにも力が入ってますね〜。
まとめ
オシャレ + 叙情を味わえる曲でした。フルで3:30という短めの曲なので、「もう少し長ければな〜」と思いましたが、
これは逆に、1回で聴くというよりは、何回もリピートしてその中毒性を楽しむ。
そんな曲だと思えます。
分かる〜1曲鬼リピだわ。
評価 |
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『極上フィクション』- KiLLER KiNG
新ユニット『KiLLER KiNG(キラーキング)』の曲から1つ紹介。
デビューシングル『キラキラスマイル』のカップリング曲です。
※歌っている声優さんたちはこちら。
寺光 遙日(CV:八代 拓)
不動 明謙(CV:千葉 翔也)
殿 弥勒(CV:江口 拓也)
『キラキラスマイル』は明るく弾けたアイドルらしい曲なのですが、
うってかわってこの曲はミステリアスな怪しい雰囲気です。
イントロ
印象的なサビ始まりですね。歌詞といい、伴奏といい、魔法にかけられたような浮遊感を楽しめます。
そこから転調して本来のサビのサウンドにつなげています。
しょっぱなからスゴイ作り込みですね!
Aメロ
怪しい感じ、その先に誘導するかのような布石のセクションです。なんかおとぎ話感あります?
あるかもです。
ここで注目してほしいのが、2拍目と4拍目の左耳から聴こえるギターの「ジャッ! ジャッ!」という音です。
以前紹介した『バンドやろうぜ!』の『Strange Party Night』のイントロ〜Aメロまでのギターが同じ手法です。
ということはこのギターの感じがおとぎ話感を漂わせているんですか?
それあるかもしれませんね。
この曲の場合はおとぎ話というより戯曲ですね。
歌詞も戯曲がテーマになっています。
Bメロ
魔法が流れ込んでくる。 それ分かります。
小刻み気味だったAメロと対照的にロングトーン(長い音)が多くなります。
そしてAメロからBメロへの流れるような移動。その境目が曖昧なのも関係していると思います。
「アナザーシェイクス〜は♪」の思いきったメロディ好きだわ〜!
Bメロ特有のメロディアスなラインもしっかりと設けていますね。
つかむところつかんできてます!
サビ
イントロで聴いたサビですが、改めて聴くと今までのいいセクションの収束がついてる感じがします。 高音を早口で歌いこなす声優さんたちの実力に圧倒されました。
普通は男性がこういった高いメロディを歌おうとすると、力が抜けた裏声になりそうだと思うのですが……。
この人たちはミックスボイスが上手いね〜!
ミックスボイスって裏声の一種ですか?
地声を裏声に持っていったような発声法です。
鼻の上あたりから声を出すようなイメージです。
力強くハッキリ声が出ています。
声質は編集ではいじれないので、実力ですよ!
間奏
今までと、うって変わった感じがしますね。そこからのトランペットとフルート。この2つのバトンタッチでのソロは必聴です!
あ、これフルートなんだ!
トランペットの音と対照的なのがいいですね!
あ、いや、フルートじゃないかもしれないです。
木管楽器の聴き分けむずかしいです……すみません。
アウトロ
イントロでの伴奏を用いてますね。そのまま終わるかと思いきや、まさかのAメロの伴奏を持ってきて、ピアノを逆再生させてオシャレに締めています。
まとめ
とろけるような浮遊感のある魔法のサウンド。そこに戯曲をコンセプトとした歌詞がうまくマッチしています。
制作側のこだわりを感じさせてくれる曲でした。
評価 |
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『永久パラダイス』- B-PROJECT
ごめんなさい、いつもは3曲ずつ研究していたのですが、今回どうしてもこれが捨てられなくて、もう1曲!
※歌っている声優さんたちはこちら。
是国 竜持(CV:岸尾 だいすけ)
金城 剛士(CV:豊永 利行)
阿修 悠太(CV:花江 夏樹)
愛染 健十(CV:加藤 和樹)
増長 和南(CV:上村 祐翔)
音済 百太郎(CV:柿原 徹也)
王茶利 暉(CV:森久保 祥太郎)
野目 龍広(CV:大河 元気)
釈村 帝人(CV:増田 俊樹)
寺光 唯月(CV:西山 宏太朗)
寺光 遙日(CV:八代 拓)
不動 明謙(CV:千葉 翔也)
殿 弥勒(CV:江口 拓也)
作詞・作曲:志倉千代丸さんで、Bプロの代表曲です。
キタコレverやTHRIVEverなど、ユニットごとのバージョンもあります。
イントロ
クールなギターバッキングと、そこに絡むシンセの一体感。ここからの始まりにワクワクさせてくれるイントロですね。
Aメロ
まずは落ち着いたAセクション。16小節かと思いきや8小節でBメロに移行していて、あっさりとしています。
好調な出だし!
Bメロ
「お!」ってなりました。今までにない音使いなのと、ノリがよくなりそのうえメロディアスになるので、つい口ずさみたくなりますね!
体が跳ねるね〜、このBメロが好きって人は多いと思います!
サビ
期待を裏切らない盛り上がりを見せています。 わざと踏襲したのかはわかりませんが、さっきのBメロの「Come on baby. maybe〜baby face〜♪」にメロディが似ています。
やはり盛り上がりますね〜!
「未来〜無敵のパワー〜で〜♪」と一瞬落ち着いて叙情的になる部分も、よいメリハリとなってますね。
You can fly♪ You can fly♪
そうですね。サビ後のその部分もかなり盛り上げてくれます。
ここライブで熱くなれそうですね!
間奏
ドスの効いたギターフレーズ。そのままギターソロが来るかと思いましたが、そのまま突っ切ってますね。せっかくならここはギターソロが欲しいところ。サビの盛り上がりがもったいないな、と思いました。
あーたしかに。
ギターソロが入った場合も聴いてみたいですね〜!
アウトロ
「You can fly♪ You can fly♪」で最高に盛り上がったまま、爽やかに締めています。なんというか、今までの全力の勢いのままゴールテープを切った、みたいな感じですよね!
まとめ
元気があって盛り上がらせてくれる曲でした!そのための惜しみない制作側の作り・手腕を感じさせてくれます。
ライブ映えすごいことになりそうですね、熱気とか。
あ、それとBメロもう一回聴きたいかも。
評価 |
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総合評価・まとめ
総合評価 |
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1曲1曲のクオリティが高いです。
特徴的な曲も多く、それでいて好感を持てる曲ばかりでした!
制作側のレベルを感じさせてくれます。さすがは西川貴教!
ここまで読んでくださってありがとう!
リリースされて間もないアプリなこともあって、まだプレイできる楽曲が少ないですが、今後追加されていくのが非常に楽しみですね。
そういえばもともとは乙女向け要素の強い作品ですが、このアプリにはあまり恋愛要素がないですね。
今後どうなっていくのかな……?
次回は『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』の曲を考察します。
お楽しみに!
最後まで読んでくださってありがとうございます!