絵がうまく描けないのは難しく見てるからだ!体はトイレマークから描き始めよう
ゲーマー姉弟の64姉(@64_ane)です。
この“ラクにイラスト上達”シリーズ、前回はカンタンな『顔の描き方』をまとめました。
今回は『体の描き方』について、私の学んだことを書きます!
参考にするのは前回の顔編と同じく、こちらのアニメ私塾の動画。
- 顔のパーツの位置・比率(超カンタン!)
- 子ども~お年寄りまでの顔の描き分け
- カラダの比率(超カンタン!)
- 男女の体つきの違い
- 手・足の可動域とカンタンな描き方
顔と同様に、カラダもとにかく「ディティールからいかずに、カンタンにカンタンに考えて描いてみる」がポイントです。
動画を見ればだいたいわかってしまいますが、私なりに実践してまとめましたので、よかったら続きもご覧くださいね!
モチーフは任天堂(スマブラ)のキャラから、今回はピットくんで練習しています(笑)
カラダの考え方ってカンタン!
難しく見ず、ざっくりした比率で考えちゃおう
いや~体の描き方って本当に難しいですよね……
たいてい顔やバストアップだけ描いて、体は省略することが多いし、いつまでたっても苦手なまま。
今までやってた、しんどい描き方 |
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(1) よくわかんないなりに、デッサン人形みたいなものを描く。 上のパーツから「これくらい?位置ここ?このへん?」と、いちいち悩みながら…… 描いては消しずらし、これだけでバランスの調整にだいぶ時間がかかっている。 自分が男を描いてるのか女を描いてるのかすらわからない…… (2) ピットくんの衣装ってチョー難しいですね。 (3) (4) スラスラとはいかず、また男の子なのか女の子なのかもわっかんない出来。 「やっぱ私ってわかってないんだな」と痛感。 |
さすがにもうちょっと手軽に自信もって描けないかな……
と、動画にあったとおりのやり方で、6頭身の人間を描いてみました。しかし……
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カンタンな6頭身の描き方 (※でもデフォルメは変!) |
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この6頭身の描き方はピットくんに合わない! とってもスタイルが悪くなってしまいました(><) (1) (2) |
二次元キャラを描く場合、少し腰の位置を高くしないとカッコ悪いですね。
それを踏まえ、動画の説明を参考にしつつ、さらにやりやすい描き方にアレンジしました!
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こうすれば簡単&上手く描ける!
(1)頭と胴体をカンタンに描く。
腰の位置を決めて横線を引く。
(2)
腰のライン上に、パンツのような形を描く。
(脚の付け根を理解するために、コレ大事!!)
股間の横に手がくるように腕をはやす。
腕と脚の半分に間接(ヒジ・ヒザ)の目印を引く。
スタイルもキャラに合わせてちょっと細身に整えました。
(3)
今つくったガイドに合わせて描いてみました!
(4)
ガイドを消すとこんな感じ。
悩まずササッと、それなりに描けました……!!
今までは「関節ここかな~腕の長さどうしようかな~」と、上から全パーツごとにいちいち悩んでいました。
このカンタンなやり方なら、考える必要があるのは(1)の「頭と胴のバランス(頭身)」と「腰の位置」の2点ぐらい!
それも、キャラの資料を見ながら決めればいいですからね。
きっちり頭身を決めたかったら最初にタテ線をひいて●等分すれば、頭の大きさと胴の長さが決めやすいですね。
男性にはくびれはない! トイレマークで考えろ!
女性と男性の体つきの違いについて確認です。
女性は丸みや凹凸があって、男性はカクカクッと硬そうなイメージですが……
なんとなくでついつい男の子にも腰のくびれを描いてしまうことがあります、がそれは間違い!
美少女の感覚で美少年を描くことありますもんね……腰回りってフェチとか出てくるし(笑)
でも、男性に腰のくびれを描いちゃダメ!
今までやってた、しんどい描き方 |
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たしかに、さいしょに描いた素体にはくびれがある! ていうか全体的に性別が不明! |
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こうすれば簡単&上手く描ける!
(1)トイレマークってこんなんですよね。
これを参考に考えます。
(2)
男性は逆三角で、スーッと直線に。
(3)
女性はくびれのカーブから、丸いおしり・太もものカンジを。
腕と脚の動きもカンタン!
円を描けばすぐわかる。手と足の可動域
ポーズごとによる腕の生やし方や関節の曲がり方っていつも自信ないんですよね。
描けたとして、ウソっぽく見えたり、動きがぎこちなかったり……
今までやってた、しんどい描き方 |
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(1) 赤ペンで、手(腕)と足(脚)のポーズを変えてみました。 とりあえずファイティングポーズになるように目指して…… 描き方は、完全に“感覚”と“勘”です。 こんなんでも悩んで悩んでかなり時間かかってます…… (2) (3) |
どうも腕と脚の動く範囲、曲がったときの位置がわかっていないみたいでした。
カンタンなガイドで可動領域を把握してみましょう!!
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こうすれば簡単&上手く描ける!
腕を回したときの手が届く範囲を、円で確認!
(1)
肩を起点に、手首の位置をぐるっと1周。
肩を起点に、ヒジの位置もぐるっと1周!
この円の範囲内ならどこにでも手を置いていいのです!
(2)
好きなところに手先を置く!(円からは手首がとびださないように)
ヒジはヒジの円からとびださない範囲に決める。
そして線でつなぐ!
4本ほどためしに腕を描いてみました。
手前にこぶしをつきだすポーズなど、ヒジの位置によっては、腕の線がかなり短くなりますね!(パースがつきます)
(3)
今つくったガイドに合わせて、1本描いてみました!
(4)
ガイドと元の腕を消すとこんな感じ。
遠近感はわかってないかもだけど、ひとまず悩まず描けたー!!
次は脚いってみましょう! やり方は同じです!
(1)
脚の付け根を起点に、足首とヒザをぐるっと一周。
こんなに上まで足が上がらない、体のかたいキャラもいると思いますけど(笑)
1点注意したいのが、脚の起点(付け根)は、股間の横(パンツ線のところ)からだということ。
実際に自分の体で脚を曲げてみるとわかりますが、想像よりずっと上の位置から曲がります!
パンツってちょうど脚が曲げやすい形になっているんですね。
(2)
好きなところに足先を置く!(円からは足首がとびださないように)
ヒザはヒザの円からとびださない範囲に決める。
そして線でつなぐ!
4本ほどためしに脚を描いてみました。
(3)
今つくったガイドに合わせて、1本描いてみました!
(4)
ガイドと元の脚を消すとこんな感じ。
足や手の描き方がまだ下手っていうのはありますが、悩まずそこそこ自然に描けたー!!
一応これで、自由自在に腕と脚がおけますね!
ただ、動きのあるポーズや、それらしい体の構えにはまだなっていません。
それらしいポーズにするには、肩と腰にも注目します!
これについては、次回じっくりまとめたいと思います。
今回のまとめ
- いきなり細かく描き始めないで、最初にざっくりした体を描こう
- 腰はパンツの形で考えれば、脚の曲がり方がわかりやすい
- 手の位置は股間の横あたりと覚える
- 女性キャラの描き方につられがちだが、男性には腰のくびれはない
- 手足の可動域を確認して、その中に手先・足先を置こう
それから腕・脚を線でつなげばカンタン
大枠の理解をすることで、各段に絵が描きやすくなりますね。
がむしゃらに描いて「あれ~なんか変~なんでだろう」って思ってた時間がもったいなかったな……!
そして基礎って、大事なのに慣れてくると忘れがちですよね。
もっといろいろできるようになったとしても、たまにこのページを振り返るといいかも。
勉強を進めていくうちに、「“自分の力で到達できる”明確なゴールを設定すれば絶対にたどりつける」で決めた最初の目標もぼんやりしてきそうなので、いったん確認!
「人間の全体的な身体のバランスを覚えて、違和感のないシルエット(おおまかな形)が描けるようになる」
そうだったそうだった!
一応このページで「おおまかな形が描けるようになる」はだいたい叶った気がします。
念のため、次回はこれまでのことをおさらいしながら、もう少しいろいろなパターンでも描いて練習してみようと思います!
たくさん描くことで、「お、ここはまだよくわかってないぞ」ってポイントが出てくるかもしれないので、それも洗い出したいです。
そして、肩と腰をつかった動きのあるポーズについても次回説明します。
最後まで読んでくださってありがとうございました!